2017衆院選:メディアはなぜ聴衆の熱狂を報道しないのか?

 

<2017年10月20日(金)追加>
立憲民主党、枝野党首の街頭演説がスゴいことになっています。立錐の余地もないぐらい聴衆が集まり、すさまじい熱気と「枝野コール」。
投票日が近づき、この様子を放映するメディアも若干増えてきました。引き続き、メディアに「街頭演説の様子をもっと見たい!」「聴衆の様子も見たい!」と要望をしましょう!(要望先はこの記事の下部にあります)

なぜ聴衆の熱狂は報道されないのか?

今週末に控えた衆議院選挙。選挙の行方を大きく左右するのがメデイア、特にテレビの報道である。

この画像を見て欲しい。
左が、テレビで放映された立憲民主党の枝野代表の街頭演説風景だが、ツイッターなどでは右のあふれかえった聴衆の写真が山のように流れている。

テレビ局は、当然聴衆の映像も撮影しているはずだが、なぜかいざ放送となると枝野代表の顔しか映されない。

 

モーニングショーで流れた「新宿駅に溢れかえる聴衆」

しかし、聴衆をきちんと画面に映す番組も現れ始めた。
これは、テレビ朝日の「モーニングショー」で報道された映像だ。
新宿駅東南口の広場から階段まで聴衆があふれかえっている様子がきちんと報道されている。

もし満員の聴衆が繰り返し報道されたら?

もし、選挙期間中にテレビでこのような「溢れかえる聴衆」の映像が繰り返し流れたらどうだろうか?
投票先を決めていない人たちが「そんなに人気があるのだったら、立憲民主党に入れようかな」と思うかもしれない。
あるいは、選挙に興味がなく、投票にいくつもりのなかった人たちも選挙や枝野氏に興味を持ち、立憲民主党の票が伸びるかもしれない。
都議選の時の、都民ファーストの異常なまでの圧勝は、そのようにしてテレビがつくったものではなかったか。同じことが、立憲民主党に対してできない理由はない。

 

選挙報道における公平中立とは何か?

公職選挙法には唯一150条と151条に、放送に関することが書かれているが、そこには
・選挙に関する報道又は評論について放送法の規定に従い放送番組を編集する自由を妨げるものではない
と明言されている。

では、放送法ではどうかと言うとこちらも冒頭に
・放送による表現の自由を確保すること
・放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること
などが書かれ、第4条には「政治的に公平であること」が掲げられてはいるが、「選挙期間中に聴衆の様子を写してはいけない」などとはどこにも書かれていないのである。

では、テレビ局側のガイドラインはあるのだろうか?
日本民間放送連盟 放送基準 には
(11) 政治に関しては公正な立場を守り、一党一派に偏らないように注意する。
(12) 選挙事前運動の疑いがあるものは取り扱わない。
という項がある。

 

聴衆を映さないのはメディアの忖度(そんたく)

ではこの放送基準(12) 「選挙事前運動の疑いがあるものは取り扱わない」にある「選挙事前活動」とは何か?

各自治体も含め一般に定義されているのは
「特定の選挙に、特定の候補者の当選をはかること又は当選させないことを目的に投票行為を勧めること。」
すなわち
「○○さんに投票をしましょう」と言った呼びかけがそれにあたる。

つまり、ここでも「聴衆の多さを映してはいけない」などとはどこにも書かれていないのである。

おわかりいただけただろうか。聴衆の様子を映さないこと、これも完全にメディアによる「忖度(そんたく)」なのだ。

 

2014年の自民党からの要請文書がまだ尾を引いている?

出所 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/155292

実際、自民党は前回の衆議院選挙で、「公平中立な放送を心がけよ」という要望書をテレビ局に送りつけている。

 

露骨なのは〈街角インタビュー、資料映像等で一方的な意見に偏る、あるいは特定の政治的立場が強調されることのないよう、公平中立、公正を期していただきたい〉という要求。この一文は、恐らく安倍首相から直々に注文があったのだろう。

 

この件についてご存知ない方は詳しくはこちらをご覧いただきたいが、この文書が言外に「自民党に不利な報道をするな」と恫喝しているのは誰が見ても明らかだ。

この文書はたまたま世に出たが、このような有形無形の圧力は日々メディアに対してかけられており、メディアの忖度(そんたく)につながっている。

 

聴衆の熱狂を報道してもらう方法がある

そこで始まったのが冒頭にも紹介したこのキャンペーンである。

このキャンペーンを呼びかけている「報道ステーションを応援する会」は、ツイッターでもfacebookでも大きな影響力を持つアカウントだが、その主張は一貫しており「メディアに意見を送ることにより、市民の力でメディアを動かす」ことだ。

 

たった100件の意見で報道内容が変えられる。つぶやくよりも意見を送ろう

ある報道番組のスタッフに聞いたのだが、番組への意見は100件くれば多い方だそうだ。
そしてそのたった100件の意見に、番組の編集方針は大きく左右される。
言い方を変えれば、100人の人が例えば「選挙演説は、聴衆の様子も知りたいので報道してください」という要望を送れば、番組で取り上げられる可能性が高いということだ。

意見を送るのは簡単だ。どのテレビ局も意見窓口を設けている。
専用の意見送信フォームを設けている番組も多く、それらは「番組名+意見」で検索するとほぼ見つかる。
以下にメインのテレビ局の窓口を乗せておく。

 

NHK
0570-066-066
意見送信フォーム

テレビ朝日
03-6406-5555
意見送信フォーム

日本テレビ
03-6215-4444
意見送信フォーム

TBS
03-3746-6666
意見送信フォーム

フジテレビ
03-5531-1111
意見送信フォーム

電話でもいいし、メールでもいい。

その際、いくつかポイントがある。
◎どういう報道をして欲しいか具体的に伝える
例)「選挙の報道をもっとして欲しい」「党首の演説は、聴衆の様子や数などももっと映してほしい」等
◎基本スタンスは批判ではなく感謝、そして褒める(番組スタッフも人の子)
例)「いつも○○な情報をありがとうございます」「○○キャスターのコメントが素晴らしかったです」等
◎メールは短く簡潔に(番組スタッフは忙しい)
◎電話は感じよく、感情的にならずに

まずは、今すぐ!
「聴衆の様子も知りたいので報道してください」と意見を送ろう!
(意見を言ったりするのは苦手)と言う人は、モーニングショーに「報道ありがとう!」と感謝を送るだけでも効果がありますよ!