日本で初めてダムを撤去した熊本から東京へノロシがリレー


 

日本で初めてダムが撤去された!

先月(2018年3月)、国内で初めて本格的なコンクリートダムの撤去工事が完了しました。

場所は、熊本県の八代市にある「荒瀬ダム」。
1955年に竣工した荒瀬ダムは、水力発電を目的として建設されたが、自然環境破壊や水害を引き起こし、様々な経緯を経て、2010年に撤去の方向性が決定。今年(2018年)の3月に撤去が完了しました。

荒瀬ダム撤去完了 国内初、清流生かし自然再生へ
https://mainichi.jp/articles/20180328/k00/00m/040/089000c

 

村民たちの思いが県を動かした!

「ダムの撤去」などという大きな取り組みがなぜ実現されたのでしょうか?そこには、村民の皆さんの思いがありました。

荒瀬ダムの建設以降、地元である旧坂本村(現在の八代市坂本町)の住民は、振動やアユの減少など、さまざまな影響を感じていました。中でも大きな影響を与えたのが、洪水による被害です。ダム建設以前にも洪水はあったのですが、ダム建設の影響で水が引いた後に大量のヘドロが堆積するようになったのです。度重なる被害に耐え切れずに離村する人も多く、2万人近かった人口は4分の1以下に減少しました。
ダムは河口である八代海の生態系にも影響を与え、藻場や砂干潟が減少し、漁獲量も漁業者の数も減少。ダムの影響から解放されたいという住民の思いは、水利権更新期限が近づくと、ダム撤去運動という形で表面化します。
https://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id035104.html

その後、2002年6月9日、旧坂本村川漁師組合が『荒瀬ダムを考える会』の発足を呼びかけ、ダム撤去を求める運動が本格化し、9月20日、村議会でダム撤去を求める意見書が可決されるに至りました。
その後の経緯についてはこちらのページに詳しいのでぜひご覧下さい。https://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id035104.html

 

熊本であげられた「ミライヘノロシ」

さて、こちらの看板は、荒瀬ダムの撤去に伴って住民の皆さんによって設置された看板です。

2018年の撤去終了に伴い、役目を終え、めでたく処分されることに。

この看板を燃料に焚火をして、球磨川の未来を語らうイベントが4月21日に荒瀬ダムのすぐ近くにある熊本県にあるReborn瀬戸石ベースで開催されました。
https://www.facebook.com/events/218447968888876/

球磨川を再生させるために、地域の方々が作った荒瀬ダム撤去を進めるための看板、役割を終えて撤去されることになりました。
熱い思いと資本を投入した看板が、廃棄物として捨てられるのがあまりに忍びなくRebornで引き取ってまいりました。
先輩がたの熱い思いで使われた看板の木材を、未来へつなげるための、アイディアを生む場として未来への狼煙をあげる交流の場所として、焚き物として最後の活躍をしていただこうと企画しました。楽しみましょう!!

さらに、この企画が東京にも飛び火。

 

東京でもミライヘノロシが上がった!

小さく分解された看板が東京へと送られ、東京でもミライヘノロシがあげられました。

  

撤去された看板をくべる参加者の皆さん

のろしを上げた後は、熊本と東京をネットで結んでのトークも。

九州では現在、荒瀬ダムに続いて瀬戸石ダムの撤去運動が行われていたり、本明川ダムや石木ダムの着工に当たって様々な議論が巻き起こったりしています。ダムの問題は、自然破壊やエネルギー問題などに深く関わっています。これからも注目していきたいものですね!