一家に一冊ダウンロード必須!兵庫県篠山市の「原子力災害対策ハンドブック」の充実ぶりがスゴい!


 

 

原子力災害対策ハンドブックが全戸に配布された兵庫県篠山市

まち全体を「一つのホテル」に見立てた「篠山城下町ホテルNIPPONIA」の取り組みでも知られる兵庫県篠山市で、2017年7月にユニークな冊子が市内の全ての世帯に配布された。
こちらの原子力災害対策ハンドブック「原発災害にたくましく備えよう」である。

こちらから誰でもダウンロードすることができる。

篠山市は現在再稼働されている福井県の関西電力高浜原発の南西約50キロ圏にある。

「原発災害にたくましく備えよう」より

篠山市は、2016年1月に、30キロ圏外では全国で初めて甲状腺の内部被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の事前配布(3歳以上)を始め、2017年度は対象を乳児まで拡大したことでも知られている。安定ヨウ素剤配布に関する国の指針は、原発から5キロ圏内は「事前配布」、30キロ圏内は「備蓄」であり、篠山市の取り組みが際立っていることがわかる。

篠山市が30キロ圏外なのに原発事故に取り組んでいる理由

では、なぜ篠山市は原発事故に対する備えを熱心に行なっているのだろうか?冊子の中にこんなページがある。


これを読むと、原発から30キロ圏外でも事故に備えるべき、ということがよくわかる。

原発事故が起きたらどうなる?具体的な情報が盛りだくさん

冊子では、放射線被曝の危険性や、内部被曝と外部被曝の違い、被曝を避ける方法、除染について、と言った一般的な知識から、「事故が起きたら篠山は?」として、篠山市独自の状況についても解説されている。

またイラストで解説された「原発事故に備えてあなたの心のバリアをとろう!」
も身にしみる内容だ。

「あなたが避難するときに大事なこと」「釜石の奇蹟」など、原発事故以外にも参考になるような様々な情報も数多く掲載されている。

 

安定ヨウ素剤はいつ飲めば良いか知っていますか?

「原発事故が起こったとき、私たちはこう逃げよう」の項目では風向きに留意することや「風水害よりも思い切り遠くへとっとと逃げる」「行動記録をつけておく」「逃げ出し困難な時は立てこもる」「私たちの持っている安定ヨウ素剤はいつ飲めば良いの?」と言った具体的な情報も。これらは、原発の近くに住む人だけではなく、日本中、いやもしかしたら世界中の人が読むべき内容と言えるのではないだろうか。

自分の住む自治体にも作成を呼びかけよう!

あなたの自治体ではどうだろうか?

例えば、2015年に東京都で都内全世帯に配布された黄色い表紙の立派すぎる冊子「東京防災」は、都内の方なら目にしたことがあると思うが、大雨・暴風、竜巻、火山噴火、テロ・武力攻撃などについては触れられているのに、原発事故についての記述は見当たらない。

あなたの自治体ではどうだろうか?篠山市では原子力災害対策検討委員会を設置し、上述の冊子以外にも、ヨウ素剤の配布など、様々な取り組みを行なっている。
篠山市原子力災害対策検討委員会の取り組み

篠山市のヨウ素剤の事前配布はニュースにもなった。

原発事故は他人ごとではない。
篠山市のハンドブックを持って、市役所や役場に趣き、作成を依頼してみるのはどうだろうか?特に原発に近い自治体なら、熱心に聞いてくれるはずだ。